眠たくなるには

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2015年買ったもの、というかカメラとバレーの話。

2015年買ったもの
一番デカい買い物はこれですね。


有楽町のビッグカメラで購入(どうでもいいけどポイント的な意味でヨドバシで買えばよかったとおもってます)
最初はF値とかIOSとか大体なにがなんだかわからんと思っていて、一眼レフ持っている方々や店員さん捕まえて質問攻めにした結果、この子を購入。
はじめはNikonにしようと思ったんだけど、最終的にCanonに着地。
カメラはねえ、楽しいんですけど色々付属して考えることが多くてw
カメラ女子っていう人々のおかげで、ネットにもたくさんカメラの情報って落ちてるんですけど(かわいいカメラバッグとかストラップとか)、バレーボール撮るからレンズがおっきいんですよ。レンズ買い換えたらカメラバッグにレンズ入らなくなるのね…www
そうすると何が困るって手持ちの服と両立できないっていう…結果デカめのキャンパスバッグを買って事なきを得ました。
なんかそういう、周りのものとか形から入りたがるのは私が女だからだろうかとか思う。

~ここからカメラのはなし~

適当にサイトから拾ってきた設定で初めてカメラを向けたのは大田区総合体育館で初めてシャッターを切ったのは柳田将洋選手。
彼はフォトジェニックなんて言葉を遥かに凌駕する、「顔面やたたずまいの美しいひとを撮影しているとなんだか自分がうまくなったような気がする」という点ですばらしい被写体であって、カメラデビュー戦はまあまあの満足度で終わりました(んだけど今見るとめちゃくちゃ暗いのが本当に初心者撮影感あふれてますね)
初日
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その次の日。
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今だったら絶対に採用しなさそうな写真をあげてたり、いじらしくもIDなんていれててまあ…という気持ち。

大学で、というか大好きな東海大にカメラを向けられたのが全カレ@駒沢体育館で、ここは本当に撮りにくい会場で。
それもそうだし構図もへたくそすぎて、「わたし何が撮りたいんだろうどこが撮りたいんだろう」っていうのをPCの前で頭抱えて考えるはめになったり。
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※さすがに遠いわ!
※トリミングという概念が頭にないのである
もったいない…せっかくの東海大

それが全カレファイナルステージ大田区体育館でびしばし写真を撮ってて、あーたのしい!が加速してくるという。
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※この日のテーマは「秦くんを上手く撮る」でした
※イケメンのイケメンさを損なわず撮るのって難しい
このとき、全カレ最終日は3位決定戦も決勝戦も心が揺さぶられる大熱戦で、特に決勝戦はあれを語る言葉をわたしはまだもたないのでかけないんですけど、ど、いつか、彼らが卒業して当事者がいなくなったあたりで「こんなこともあったんすよ」レベルの立ち位置で書きたいなあということだけは思ってます。
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そしてここらへんで画像の無断転載という問題に直面するw(やめてはほしいけどクレジットいれないこちらにも問題あると思うので気付き次第注意をさせてもらっています)

なんとなく「あーこういう写真を撮るのがたのしいなあ」となれたのは12/12の豊田合成かもしれません。
というか「でんでんを撮る!」という確固たる決意の元いったからかもしれないけれど(いや他の選手も撮ったんだけどね)、迷いがなかったのでガンガンシャッター押すことだけ考えていられて。
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しかし今見返すとイマイチな写真を量産してる…精進しましょう…


その後天皇杯を経て、ニューレンズを購入しました(早い)
撮りたい写真、というのはよくわからないまま、なんとなく構えたらあーこりゃだめだとなり(ちなみにそのときの被写体も東海大学だった。もしかしたら何か別の思い入れが邪魔して彼らの写真が上手く撮れないのではと思うレベル)
その日の天皇杯準決勝・決勝はうぐうぐいいながら撮影しました(んだけれども東海大はものすっごく面白かった(語弊なし)ので、これはこれでまあいいやと思ったw)
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ね、楽しそうでしょ?w
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天皇杯ぐうぐう言ってたのは大田区体育館の床が緑で、反射して顔が緑になってしまうから…今思うとそこから顔色調整すればいいのだけれどもそんなスキルがなかったんですね…ちなみに今もないですね…

年が明けてまたVリーグで写真を撮って、たぶん通算で2万枚くらいでしょうか。形にしてインターネットの海に放流したのはそのうちのたぶん200枚とか300枚とかなのだと思うのだけれども、この打率がどうなのかは正直わかりません。
何が撮りたいのかな、というと、プレーで撮れると嬉しいのはパイプ。あとセッターのツー。クイック。この3つ。

写真の話をしましょう。
撮影をしていると、よく目を瞑った写真を量産してしまう子*1とかもいて、そういう状態を友達は「○くんと呼吸があわない」なんていってみたりする。
漫然と「お、○くんだー」と思ってシャッターを押すと大体失敗するので、息を潜めてピントを合わせてそっとシャッターをおろしてようやく「ちゃんとした」写真が撮れる。
前に別のお友達が「その被写体に愛があるかどうかは写真見たらわかる」と言っていて、そのときはほほうなるほどと思ったんだけれども、いざ自分が撮ったり、他の人が撮った好きな選手の写真を見ても特に違いがわからなかったんですよね。w
なんなら私の方があまり良い写真ではないような気すらして。
そしてそのお友達は別にAくんという選手が一番好きなというわけではないのに、Aくんを撮るのがとっても上手で。たぶん彼女よりもAくんが好きな自分としては、「いいなあ!どうしたらそう撮れるの?!」ってなったわけなんですけど、たぶんここで「呼吸が合わない」がまたフラッシュバックするのかなあと思ったんですよ。
なんというか、相性なのかなあって。その被写体と自分との。そう思うと、どこまで呼吸をあわせられるか、魅力的な、自分が撮りたいシーンを切り取れるかっていうのが今年のテーマになるのかなあと思います。
まんべんなくなんとなくきれいな写真が撮りたいのではなくて、カメラをむけるその瞬間を残して、それが良いと思ってもらえたら嬉しい、くらいの気持ちでカメラむけようかなと。
あとはRAWデータで撮るということをこないだ始めてみたんですけど、データ容量が大きい分撮れる写真が32GBのメモリで650枚くらいしか撮れないんですよ。だからけっこう慎重にシャッターチャンスを窺うことになったんですけど、よくわからんなりにやってみたらRAWデータはjpegにおきかえなきゃいけなくてですね。RAWデータで画像編集をちょこっとやってみっべかという気持ちで撮ったのでそんな手軽じゃなくてびっくりした次第なんですけど、そして御多分に洩れずなにをどういじれば「いい写真」になるかもわかんないのですが、これは今年もちまちま続けようかなと思いました。
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いじってみた結果こうなる。むずかしい。

カメラについてはおしまい。
あと書きたいコンテンツとかでいうとファンとはなんぞやとか距離感のこととかなんや色々あるんですけど、語弊なく書くにはかなり難しいのでもうちょっと寝かせないといけないかなあというきもち。

ちなみに2015年買ったその次の高額な買い物はレンズでしたが、その次はiPod touch*2でしたね。ただすごい散財の年だったので、いろいろとセーブしたい気持ち、気持ちだけはあります…

追記。
公開して読み返して思ったのだけれども、
「いざ自分が撮ったり、他の人が撮った好きな選手の写真を見ても特に違いがわからなかったんですよね。w」というのは語弊がある気がする。違いがわからないというより、それもいいね!どの写真見てもいいね!ってなる。それは被写体への愛(いや萌えか?w)のせいなのかもしれない…
とにかく、自分が撮った被写体くんが一番!とは到底思えず、どうすれば…いいんだぜ…と思いながらカメラを向けています(友人にこれを見せると大方、萌えブレを止めればいいのでは?というマジレスされそうでつらいものがある)

追記その2。
撮りたいプレーで思い出したけど、大学ってエンドから撮影する機会が多くて、そうするとネットを背にして振り向く割合が多いセッターにどうしてもカメラが向くんですよ。
そんで友達としみじみ言っていたんだけれどもセッターの出すサインとか、落ち着けーと肩をすくませる仕草とか、そういうのが良いよねえ…と…

言ったそばからサイドから撮った写真なんですけど(…)
じっとサイン見てたら覚えらんないのかなとか言いつつ(絶対無理)セッターの写真は今後も量産しそうだなあ。

*1:筆頭はぶっちぎりで秦くん

*2:でんちゃんにサインをもらったはいいものの「たぶんこれ消えちゃいます」という予言通り跡形もなく消えました

2015 現場ベスト3

次回予告で2015年のベスト現場書くとか書いたんですけど、結構時間かかりそうだったので2015年先にざっくりまとめようと思います。です。

2015年現場ベスト3

3位「5/19 ジャニーズ銀座2015 F公演@シアタークリエ」
いわゆるぜいクリエ。
エモーショナルな現場というのは、おたくひとりひとりの思い入れの強さよなあということがよくわかった。
前年のクリエはなにがなにやらで通り過ぎてたいろんなものが、2015年はよくよくわかったんですよね、三人の関係性とか、それに付随する感情の欠片とか。
そしてバックはわたしの好きな無所のみんなで、いつステージ見ても大好きな子しかいないという眼福体験が出来たわけで。
セットリストもだけどそこに存在できたことだけが楽しく、2回見れたのはほんとラッキーだったなあと思った現場。
エントリはこちらこちら


2位「2/21 ガムシャラJ'sParty Vol.8夜公演@EXシアター」
2月ガムシャラのオーラス。正直サマステの色々とすごい悩んだんだけど、己のおたく人生におけるエポックメーキング的な立ち位置であったことは間違いなかったです。エアー銀テープ、まだ拗らせてる人たくさんいるんじゃないかなあ。
エントリはこちら

1位「8/5 Summer Paradise in TDC 『 風 is a Doll? 』オーラス@TDC」
ふまソロコンほど楽しい現場を、いまだかつて体験したことないなあという。
青春をビジネスにするといってしまえばちょっと語弊があるかもしれないけれど、あの日の菊池風磨はまさしく青春をビジネスにしていたし、その涙と汗と笑顔にお金払ったなあと思いました。
お手紙を読みながら泣いて、その次がトゥエンティっていうのがほんと神がかり的なセトリだったなあ。
やすいくん的にも収穫はたくさんあったし、担当的にも1ジャニヲタとしてもよくよく満たされた現場でござった…
エントリはこちら

あとはドリボについてだとかサマステもだし、JWもそうだし、いやーほんといろいろ楽しかった…マジで…
やすいくんを見ているととてもエモくて、本人が飄々としている分、おたくがその反動や隙間を埋めるが如くエモの部分を担っているのかと思ってるんですけど、大人の男性のやすいくんをみるアラサーのわたしは、部活を応援するマネージャーのような感じだったと思います。青春プレイバックというか。嬉しいも悔しいも切ないも悲しいもたくさんの感情をくれたのでやすいくんは楽しい。こんなに感情を揺さぶられるひとはそうそういないでしょうね。感情を見せてくれない彼だからこそなのでしょうが。
ジャニヲタやめんの?とか色々聞かれてますが、やすいくんの存在はちゃんと脳の一部に鎮座しているんですよ。やめる気もないし好きさは全く変わってないんですよね、厄介なことに。なのでやすいくんの現場があればいきますし、応援していきたい所存です。アラサーやっすーかっこいい!きゃーきゃー!



実はこの後半にカメラの話があったんだけど、ジャニとバレーの混在をさけるためにw
現場編これにて終了です。



次回予告:カメラを買ったよ!

2015 現場まとめと雑感

今年はたくさん現場にいったぞ~~~!
【2015年現場まとめ】
1/4 2015新春Johnnys' world昼公演@帝国劇場
1/12 2015新春Johnnys' world夜公演@帝国劇場
1/15 2015新春Johnnys' world夜公演@帝国劇場
1/17 2015新春Johnnys' world昼公演@帝国劇場
1/19 ザ少年倶楽部公開収録@NHKホール
1/24 2015新春Johnnys' world夜公演@帝国劇場
1/25 2015新春Johnnys' world昼公演@帝国劇場
2/7 Endless SHOCK@帝国劇場
2/9 ザ少年倶楽部公開収録@NHKホール
2/19 ガムシャラJ'sParty Vol.8@EXシアター
2/20 ガムシャラJ'sParty Vol.8@EXシアター
2/21 ガムシャラJ'sParty Vol.8昼公演・夜公演@EXシアター
3/22 ザ・少年倶楽部スタジオ収録@NHKホール
3/29 Sexy Power Tour昼公演@横浜アリーナ
3/30 ガムシャラJ'sParty Vol.9@EXシアター
4/1 ガムシャラJ'sParty Vol.9昼公演@EXシアター
4/2 ガムシャラJ'sParty Vol.9昼公演・夜公演@EXシアター
4/11 滝沢歌舞伎10th Anniversary夜公演@新橋演舞場
4/19 滝沢歌舞伎10th Anniversary夜公演@新橋演舞場
4/25 滝沢歌舞伎10th Anniversary夜公演@新橋演舞場
5/3 滝沢歌舞伎10th Anniversary昼公演@新橋演舞場
5/5 滝沢歌舞伎10th Anniversary昼公演@新橋演舞場
5/10 ジャニーズ銀座2015 B公演 昼@シアタークリエ
5/10 滝沢歌舞伎10th Anniversary昼公演@新橋演舞場
5/19 ジャニーズ銀座2015 F公演@シアタークリエ
5/20 ジャニーズ銀座2015 F公演 夜@シアタークリエ
5/23 ジャニーズ銀座2015 H公演@シアタークリエ
5/24 ジャニーズ銀座2015 H公演 昼夜@シアタークリエ
5/25 ジャニーズ銀座2015 H公演 昼夜@シアタークリエ
5/31 A.B.C-Z Early summer concert昼夜@代々木体育館
7/23 ガムシャラ! サマーステーションVS公演<我 vs 覇>昼@EXシアター
7/26 ガムシャラ! サマーステーションVS公演<武 vs 覇>夜@EXシアター
7/30 ガムシャラ! サマーステーションVS公演<者 vs 覇>昼夜@EXシアター
8/2 Summer Paradise in TDC 『 風 is a Doll? 』@TDC
8/3 Summer Paradise in TDC 『 風 is a Doll? 』昼夜@TDC
8/4 Summer Paradise in TDC 『 風 is a Doll? 』@TDC
8/5 Summer Paradise in TDC 『 風 is a Doll? 』昼夜@TDC
8/8 Summer Paradise in TDC 『 LOVE kenTV 』昼@TDC
8/9 ガムシャラ! サマーステーションVS公演<我 vs 者>夜@EXシアター
8/15 ガムシャラ! サマーステーションVS公演<者 vs 覇>昼@EXシアター
8/16 ガムシャラ! サマーステーションVS公演<武 vs 覇>昼夜@EXシアター
8/23 Summer Paradise in TDC『A.B.C-Z Ha”ss”hy☆Concert』昼夜@TDC
8/24 Summer Paradise in TDC『A.B.C-Z Ha”ss”hy☆Concert』昼夜@TDC
8/29 2015 CONCERT TOUR KIS-MY-WORLD@京セラドーム
9/3 DREAMBOYS(玉森座長公演)@帝国劇場
9/5 DREAMBOYS(玉森座長公演)昼公演@帝国劇場
9/6 DREAMBOYS(玉森座長公演)昼夜公演@帝国劇場
9/8 DREAMBOYS(玉森座長公演)夜公演@帝国劇場
9/12 DREAMBOYS(優馬座長公演)夜公演@帝国劇場
9/13 DREAMBOYS(優馬座長公演)昼夜公演@帝国劇場
9/19 DREAMBOYS(玉森座長公演)昼公演@帝国劇場
9/19 2015 CONCERT TOUR KIS-MY-WORLD@東京ドーム
9/23 少年たち 世界の夢が…戦争を知らない子供達…昼公演@日生劇場
9/23 DREAMBOYS(玉森座長公演)夜公演@帝国劇場

                          • -

10/3 秋季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦@町田市立総合体育館
10/4 秋季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦@町田市立総合体育館
10/17 秋季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦@町田市立総合体育館
10/25 天皇杯ブロックラウンドブロック予選@日野市市民の森ふれあいホール
11/7 千葉県選手権@順天堂大学さくらキャンパス
11/8 神奈川リーグ@神奈川大学
11/21 Vプレミアリーグ 堺vsサントリー/FC東京vs東レ大田区総合体育館
11/22 Vプレミアリーグ FC東京vsサントリー/堺vs東レ大田区総合体育館
12/3 全日本インカレ男子決勝トーナメント戦@駒沢体育館
12/4 全日本インカレ男子決勝トーナメント戦@駒沢体育館
12/5 全日本インカレ男子決勝トーナメント戦@大田区総合体育館
12/6 全日本インカレ男子決勝トーナメント戦@大田区総合体育館
12/12 Vプレミアリーグ 豊田合成vsサントリー草薙総合運動場体育館(このはなアリーナ)
12/18 天皇杯皇后杯 全日本バレーボール選手権大会ファイナルラウンド@東京体育館
12/19 天皇杯皇后杯 全日本バレーボール選手権大会ファイナルラウンド@東京体育館
12/20 天皇杯皇后杯 全日本バレーボール選手権大会ファイナルラウンド@東京体育館
12/26 天皇杯皇后杯 全日本バレーボール選手権大会ファイナルラウンド@大田区総合体育館
12/26 天皇杯皇后杯 全日本バレーボール選手権大会ファイナルラウンド@大田区総合体育館
12/31 カウントダウンコンサート@東京ドーム
…87

去年の3倍近く…去年はほぼ担当不在というスタンスでのらくらやってたので、1月にやすいくんを担当に据えての反動みたいなものがきたんでしょうか。にしても3倍て(ちなみにおととしも30くらいだったのでただ単に今年頭がおかしかっただけ疑惑)

そして10月からの…
_人人人人人人人人_
> 突然のバレー <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
バレーは1日で多いと4試合とか見れるのですごいコスパがいいです…
チケ代2000円とかだからね(Vリーグは席によるけどコンサートと変わらないくらい)
だって普段さあ…帝劇いったら12500円定価(それに+手数料)みたいな世界にいたのにさあ…
チケ代2000円とかもう…端数だよ?
じゃあお金かからないかというと交通費がかかりますしカメラに手を出してしまったので(…)
お金は変わらずかかるのでした~fin~
あとなにしろ朝が早い。下手したら出勤する日より早く起きるし早く出る。
朝9時に青葉台ね!とか、朝9時に蒲田駅ね!とかが往々にしてある。
バレーはそもそもすきだったわけですが、以前ハマったときは周りに誰も一緒にいってくれる子がおらず…
一人でVリーグの試合見に行っても楽しくなく、テレビでの放送もないしでふんわり熱が下がって、でも全日本の試合は見るよみたいな感じでふわふわしてたわたしは、今年のW杯でまた熱が再燃し。
石川くん見たいなあと思ってたところ、「一緒にいったろか~」というお友達と大学バレーを見に行ったら、石川くんじゃない大学にハマり。この速攻でハンドル切って違うところに突き進んでいく感じ、めっちゃ私だなと思うわけなんですけど。
大学だけじゃやだからVリーグも見た~いとなり(いやだって面白いものは全部食べときたいみたいなとこあるじゃん)(知らないで面白いものをみすみす逃すのが一番いや)(そういえばここで結構驚いたんですけど、いわゆる日本の商業的なバレーボールであるVリーグのファンと、大学バレーを見るファンって必ずしもリンクしないんですよね。大体どっちかしか見ない。どちらかというと大学で応援してた子がVに進んだから…という理由でV見る大学ファンがちらっといるかなあ)Vでも推しチームを見つけ(柳田くんじゃないのかっていうとまた別のチームが好きになったのでやっぱりこのハンドル壊れてる)楽しく過ごしておりますです。楽しく過ごして…おりますです…

Twitterを見てくれている方は知っていると思うのですがカメラを買いました。一眼レフカメラです。
バレーボールの会場にいってみたら、わりとみんな一眼レフを構えてるんですよ。Twitterには写真がよくあふれていて、へー面白いなあと思って。普段、ジャニーズの現場にいったら紙とペンを持ってじーっと「観察」をしてました。メモしないと一挙一動覚えてられなかったんですよね。
バレーの試合でも、まあ相手の陣地にボールを落としたら点が入って25点×3セットを先に取ったら勝ちっていうシンプルな話なんだけれども、でも当然のことながら機械的に25点取って取られてなわけじゃないんですよ。ここでブロック決められて、ここでノータッチエースでブレイクして…とか。そのときの表情を、覚えておきたいって思ったんですよね。

ほんとに例えば、こういうところだったり。
それを覚えて、残しておくにはやっぱメモか写真で、運良くバレーボールは許可を取れば撮影をしても良いパターンが多いので、こりゃいいや、カメラ買おう!ってなった次第なんです。
双眼鏡をカメラに持ち替えた?と聞かれたこともあったけど、わたしとしてはメモをカメラに持ち替えたって感じかなあ。メモも取れるもんなら取りたい。千手観音ならいいのにって思うくらい。笑
でもねえ、わたしはやっぱり文字が書きたいんですよね。カメラ構えて思ったけど、わたし構図を捕らえるのが絶望的に下手で…あと色味とかもこだわれない(違いもよさもわからない)ので、撮っててたのしいけど「いいもの」を突き詰めることには限界がありそうだなって。
たのしければいいじゃんって話なんだけど、こういうおたく気質はある程度質も追い求めたくなるもんなんですよ…だから来年は、もうちょっとブログかきたいですね。バレーでも、ジャニでも、私生活の話でも。

スポーツもアイドルも、そこにあるのは物語なんですよね。大学生バレーボーラー諸君の物語。彼らがどんな気持ちでコートに立ってバレーしてるかっていうのは、当たり前だけど全部わかるわけなくて。けど、そのなにかチラッと見えたものにたまらなくなったりするわけですよ。
ブロックを決めた、その一本が、もしかしたら彼の大きな目標で、ライバルのエースを絶対止めてやると思って練習したのかもしれないとかさ、そういった細かい物語。
そして今までは、例えば流した涙とかについて、邪推しかなかったんですよね。あの涙の真相…なんて、雑誌のインタビューで答えてくれてもわたしの質問したものじゃないし。それが、本人の口から、リプライという形で言及がくる、返ってくる。でもわたしの立ち位置というか感じている距離っていうのは今までとかわらないから、なんというか困惑してしまう。
今までずーっと平行線の世界で生きていて、その線は交わらないからこそ好きなこといえてたんだけれども、こっちの世界は平行線じゃないんですよね。ここらへんの葛藤?というか不慣れさ、いつ解消されるのかなあと思ったりしてます。

ジャニーズについてはどうなん?という話なんですけど、バレーにハマってから3ヶ月くらいで、やすいくんの現場ってたぶん少年収しかなかったんですよ。だから「現場とバレーが被る」ってことがまだなくて。被ったらどうするかなー。まあそのときはそのときだよなあとか思って色々考えたりもしてたんだけど、来たる日、未だ来ずといった感じで。
ここで今現在の自分なりの解を言ってしまうとたぶん、現場とバレーの天秤をかけてどっちが重いかによって決める、かなあというところで。対戦カードなのかとかジャニはチケットの有無とかガムシャラなのかコンサートなのかとかやすいくんが出ることは確定しているのかとかとかとか。
そのときそのときの何かによって決まることだから、まあわからないなあって感じで、そしてそれって答えを急くものでもないから悠々と構えておこうと思ってるんですけど。
「○○でなくてはならない」とか「○○であることが大事だ」とか、全部くそくらえだと思って、変な意地とかは張らずに過ごしたいなあと思っています。おたくだからね、何かのことになると驚くほど狭量になるんだけど、そこを受け入れるのか抗っていくのか、どうしてけばいいのかっていうのはまだ探っていきたいなあ~と。

次回予告として今年いってよかった現場ベスト3はやりたいなーと思っております。
バレーもベスト3やろっかな。結構エモい記事になると思うけどw

君はなにを思うのか【昨今の男子バレー界隈の愚痴】

バレーボール楽しい!ってなってからはや2ヶ月近く経ちました。
毎日新しい知識を吸収してて楽しく過ごしております…。
めっちゃくちゃ楽しいのですが、その分考えることやうんざりすることも多く…そうですこのエントリは愚痴です…長い愚痴なのですがお付き合いいただけると幸いです。




ブログを読んでくださってる方は周知の通り、私は長らく?ジャニーズが好きで過ごしてきました。
ジャニーズというのは歴史も古ければファンの母数も多いので、たくさんのローカルルールに守られてファン活動ができます。一般の人には「は?」と思われることがたくさんあっても、数あるそのルールは大体、気持ちよくファンをやるためにできたものがほとんどだったりします(うちわは肩の高さまで!とかね)
ジャニーズは相互監視がとても厳しい世界です。ルールの逸脱を嫌います。しかしルールを守らない人も、その大きな母数の中でまた、たくさんいます。
自浄作用といえば聞こえはいいですが、やっていることは相互監視です。ルールの逸脱には石を投げて声をあげます。ルールを逸脱しているわけではない場合(ファンサービスをたくさんもらったとか、美人だとか不美人だとかそういったものも含まれます)にも、その目線はつきまといます。
多分、ジャニーズのファンはその厳しさをもって、他人の目が他のジャンルの人よりもかなり気になるタイプなのでしょう。

バレーボールはWCの影響で、かなりの人が興味を持ったことだと思います。私もそもそもバレーボールは大好きで、WCのたびに好きな選手が出来てはVリーグに足を運んだりしましたが、ここまで熱中して楽しんでいるのは初めてです。
今回こんなに盛り上がったのは、おたく的な目線で語ってしまうと、

・見目麗しい二人(石川・柳田)のプレーヤーの活躍
・その二人のタイプがそれぞれ違ったこと

などが挙げられるのだと思います。
(私の勝手な想像ですが、いわゆるおたく女子は柳田くんに、スポーツマンに憧れるリア充気味な女子は石川くんに惹かれる傾向が強かったように感じます)
結果、男子バレーは久しぶりに注目され、先日行われたVリーグ開幕戦は福岡にもかかわらず満員御礼、チケット完売になったそうです。(WC初戦の広島などは、会場に空席が目立ちましたが日が追うごとにチケットが売れていき、東京ラウンドでは満席で始発で当日券を買い求める列があったと聞きます)
商業的に成功すれば、ファン活動はしやすくなるでしょう。競技が盛り上がればバレーボール人口も増え、競技のますますの発展に繋がります。

とはいえ。
一般的におたくは流行っているジャンルをバブルジャンルと呼びます。今でいうとおそ松さんなどがそうでしょうか。
男子バレーもプチバブルなのだと思います。たくさんの目に触れたおかげで、本当にいろんなところからファンが集まってきました。
私のようなジャニヲタ、韓国アイドルが好きな人、若手俳優さんが好きな人、二次元が好きな人、野球など別のスポーツからやってきた人。
多分この流入数は、以前からのファンの母数を超えてしまったのではないかと思います。新規ファンに振り切れた天秤は、今までの常識(そもそもあったのかも知れませんが)を消してしまいます。

日本のバレーボール選手は基本的に「会社員」です。プロではありません(一部、プロ契約をするプレーヤーもいます)。バレーボールを引退後、所属するチームの母体である会社で社業に専念する人もいます。後進のために指導者になる人もいます。
また、今回注目を浴びた石川祐希くんは現在中央大学に通う現役大学生です。彼は中高生のときからバレー界では逸材と言われ、高校のときは2年生3年生で全国タイトル3つを2年連続優勝、6冠という化け物記録を樹立しています。
中央大学進学後も、イタリアのセリエAチームに勧誘されて留学しています。
ルックスもいい、バレー界の若きスーパースター。けれど、彼は大学生です。高校生の頃からメディアの取材などに慣れてはいるでしょうが、彼がやっていたのは部活動で、そこの延長線には当然の如く生活があります。

今回、たくさんの人の注目を浴びて、いろんな人が様々なアプローチでバレーボールを楽しみだしました。 私も御多分に漏れず、大会に出かけて生で観戦をしたり、昔の試合の映像を見たりしています。興味の幅は広がり、好きなチームもできました。

歴史の浅いジャンルには、ローカルルールがありません。観戦のルール、出待ちのルール、そういったものは敷かれていても、盛り上がって爆発した熱の前では次から次へと問題が出てきます。

WCあと、秋季大学リーグ戦というものに石川くんが出るというので観戦しに行きました。事前にルールを何回も読んで(上履きを持ってきてくださいとか、会場前に並ばないでくださいとか)いざ行ってみたら、会場は大混乱でした。
そもそも大会自体、学連と呼ばれる学生たちが運営しているものです。盛り上がりは把握していたでしょうが、どれだけの人が、どんな行動を起こすかなどわからなくて当然だと思います。
学連の人たちは、とても懸命に頑張って、混乱がないように大会が進むようにしていたと思います。選手を撮影しようとフラッシュを焚く人へ注意して、席がなくて通路に立ち止まってしまう人に注意して。
私があれをやれと言われれば絶対嫌だと思うくらいの大混乱でした。

大会には、多くの石川くんのファンと、選手の関係者、昔からのファンの方々が集まっていました。
入場列に並ぶとき、席に座ったあと、そこかしこから、いろんな話が聞こえました。

石川くんにしか興味のない人が、中央大学の前の試合が長引いていることに文句を言う声。
昔からのファンの人が、石川くんのせいで会場が大混乱だと憂う声。

SNSでも混乱は続きました。
上記で挙げた、石川くんにしか興味のない人が、長引く試合に文句を言ってることを聞いたファンの人が、それをツイートしたらその試合をした選手に目に止まり、ショックを受けたようでした。

あらゆる呪詛が、汚いものが蠢いているように感じました。スポーツを見ているとは思えないほどでした。

ある選手は、派手なプレーだけが良いプレーとは限らない。派手なプレーにだけ拍手しないでほしいとツイートしました。
ある選手は、環境が変わってやりづらいとツイートしました。
中央大の試合が終わると人がごっそり減る体育館を、自嘲気味に笑うツイートもありました。

衆人環視の世界にいた私は、どう振る舞えば良いのかわからなくなりました。呪詛が渦巻く体育館では、石川くんに興味を持ってプレーを見に行くのが悪のように感じたのです。

また、マスコミがそれを増幅されました。
試合の様子と石川くんのインタビューを放送したスポーツニュースでは、こんなに熱狂しているというアピールのためなのでしょう、悲鳴をあげて石川くんの乗る車に突っ込んでいき、閉じるドアにプレゼントを押し込んでいる映像が流れました。
放送後、Twitterでは皆、嬉々としてそれをバカにしているように見えました。
あの場の全部が全部そうではないのです。絶対にそれは違うのに、同じことに見えてしまう。

私も友人も参ってしまいました。けれど試合を見るのはとても楽しかった。好きなプレーをする選手を見つけて、他校に目がいくようになりました。
石川くんはとても魅力的なプレーヤーです。素敵だなあと思います。しかし、それが悪であるような空気が充満している。
後ろから聞こえる、「石川くんはまだ?石川くん以外興味ない」「ユニフォームが違う人はなにしてんの?全然ボール触ってなくない?(多分リベロのことを言ってるのだと思います)」という声。
SNSを見るとマナー違反を憂う言葉で溢れていました。
どうして、選手が目がいくところでこんなことを言ってしまうんだろう。失礼なファンの物言いを、わざわざSNSで流さなければいいのに。
ストレスが鎖のようにどこまでも繋がっていき、うんざりすることが増えました。
もう保っていられる力が、私はそんなことをしない。私はマナーを守るしかないと思い続けること。それしかなかったのです。

きっと、「良きファン」は、良きファンであるが故に、この居心地悪さに辟易して離れていくだろうと思いました。負の自浄作用です。濾したあとに残るのは、マナーがないファンだけ。

ネットの上でもそれは同じでした。バレーボールは一眼レフを持って観戦している人が多い気がします。ネットでは、Vリーグでも大学のリーグ戦でも、綺麗な写真があがっています。
そのたくさんの写真たちや、選手のTwitterなどから、いろんな情報を拾っては改めて画像として流す。
自分の撮った写真が保存されて転載される形で広がっていくことをどう思うでしょう?
自分のものだと記すサインを切り取られて再度転載されることをどう思うでしょう?
むかーしのツイートをたくさん掘り起こしてRTされたら、選手はどう思うでしょう?
ひっそりやっている鍵垢を見つけ出し、スクショをとって、こんな垢もあるんだ!と喧伝したらどう思うでしょう?
その鍵垢に向かってリプライを送り続けたら、彼らはどう思うでしょう?
平気かもしれません。気にしないかもしれません。けれど彼らは、Vリーグ選手ならともかくとして、一介の大学生です。有名税が適応される相手ではありません。
周りの声がけたたましく、バレーボールに集中できない環境なのだとしたら、是正しなければならないと思います。

私は石川くんの周りのことばかり見ていますが、きっと柳田くんも似たようなことが起こっているのではないかと思います。彼と石川くんの大きな違いは、商業に身を置いているか否かだと思います。
商業的にバレーボールをしてお金を取る以上、ある程度の覚悟はあるでしょう(とはいえなにをしてもいいとは言いませんが)。
商業ベースであるが故に、お金を払うが故に許されることはたくさんあると思います。

爆発した熱の行き場がどこにいくのかと思います。このまま、良い方向に発展すれば、ファンは楽しみやすくなります。Vリーグのテレビ中継が増えるとか、天皇杯もテレビ中継してくださいとか、そもそももっと大きい体育館でやってよチケ取れなかったんだけど?!?!?!とか、とか。
けれど、今このままだと、選手もファンも消耗していくのではないかと思います。バレー協会も日々たくさんの問題が起こって大変かと思います。が、そこを踏ん張れれば…!きっと、息が長くファンが定着すると思います。私もすごい飽き性で、明日まだバレーが好きかだなんて言えません。けれど、出来るだけ長いこと好きでいたいと思っているのです。

世界に在りて、君は何を思うのか?
楽しむために、何を考えないといけないか?
そんなことを考えながらファンやれたら良いなあと思います。

とか言いながらバレーボールめっちゃ楽しいんだけどね!今月末はVリーグ観戦してきますyeah!!!!!

さみしい深淵を覗く/7/30者覇公演のやすいくんのはなし

書こうかな、どうしようかなと悶々としていたのだけれど、やっぱりまだ飲みこめずに胃に残ってる感じが気持ち悪くて。

この夏のわたしは「観察者」だったように思います。
メモと双眼鏡を構えて、思ったことがあったらペンを走らせてました。
結果、なにかわかったかといえば、なにもわからなくて。
それどころか、やすいくんという万華鏡に新しいパターンを見つけてしまって。筒を覗いていた顔をそらして、辺りを注意深く見てから、もう一度のぞく。
そうして覗き込んだらさっき見ていたパターンは消えていて。なんだったんだろう、幻だったのかなあと筒を回していたら、またわたしの前に現れる。
ひらりひらりと飄々とした羽のようなひと。

アイドルの応援は定点観察なんだと思っています。
じーっと見て、些細な変化を見つけてはメモを取る。外見のことでも内面のことでも。少しの動きも見逃したくなくて、目を凝らした夏。

7/30 ガムシャラサマーステーションの者vs覇公演。
わたしは大好きな萩安と、大好きなじぐやすが見れると期待に胸を躍らせてEXにいきました。
じんちゃんとやすいくんのやり取りがすごく好きです。
じぐやすの関係性は、兄弟。兄弟がいないふたりの、兄弟ごっこ。
それが可愛くていじらしくて、やすいくんに甘えるじんちゃんはいつもより幼く、じんちゃんを甘やかすやすいくんは目尻がでれれと下がっていて。
お互いがお互いを好いているというのがこんなにも伝わってくる関係性というのはなかなかないなあと思って。そんなかわいさから溢れる多幸感。

じんちゃんは者を率いるリーダーのようなポジションでした。
パフォーマンスを終えた先攻の者は、先にステージに現れて後攻の覇を待ちます。
じんちゃんはすいすいとステージの真ん中に陣取って、覇が出てくる舞台そでをにこにこして見ていて。
それがなんだか、良いことをしたから褒めてほしいと言わんばかりに可愛く。
いつも通り少し遅れて覇が出てくると、やすいくんは定位置のように一番はじっこで立ち止まりました。
「あれ、やすいくん真ん中こないすか?」
じんちゃんがそう聞いて、やすいくんはさらっと、とてもさらっと、
「真ん中にいたらみんな背中に話しかけることになるからやりづらいでしょ」と答えました。
ああ、じんちゃんは真ん中で、やすいくんと二人で並んでMCがしたかったんだなあ、と思いました。
だからそのやすいくんの返しに、ちょっとしょんぼりしてしまうのではないかと思ったんです。
(というより真ん中こないすか?がどうしようもなく甘えたでとてつもなく可愛かったんだけれどそれはまあそれ)
けどじんちゃんは「そっかあ!」と、とてつもなく素直に、じゃあ俺もそうしよう、と言わんばかりに自分もチームのはじっこに立ってみて。
たったそれだけ。たったそれだけの間。
そのほんの少しの間に、やすいくんは「どうしてそんなことをいったんだろう?」「ジンはおれと並んでMCがしたかったのか」という結論まで至ったようでした。
咄嗟に正論で返して、じんちゃんの背中を見たやすいくん。
じんちゃんがはしっこに立ってやすいくんと向き直ると、やすいくんはひょこんと覗き込むみたいにしてにっこり笑いました。
「ジン~~~♡」
ああ、うれしいんだ、じんちゃんがやすいくんとMCをしたいと思ってくれていたことがやすいくんにはちゃんと伝わったんだな。
そこで、ちゃんと正しい道へ導いてあげるやすいくんが好きだと思います。
けれど、じんちゃんの気持ちを汲んであげられるその思慮深さが、もっともっと好きだと思った。
だからこそ、そのあとのやり取りが、ずーっと頭から離れないのだと思います。


その日の勝敗は、昼夜共に者の勝利でした。
特に夜はデシベルで負けてしまったもののジュニア票で盛り返し同点。
しかしこの場合はデシベルの点が高い方が勝ちということで、覇は2連敗してしまいました。
者はその前に2連敗しており、嬉しさもひとしおだったのでしょう。
覇は夜公演に旗を使った新技を取り入れたのにも関わらず負けてしまい、結果発表後少し沈んでしまいました。
2連敗は覇にとってもはじめてのことでした。
そんな覇に、じんちゃんは一生懸命声をかけてくれました。
「いやでも、覇もすごかったすよね!俺たち二連敗したからくやしいのわかります、けど、いっしょにやれてよかった」
じんちゃんが言葉を探していることに気付いてしまった。じんちゃんは優しいから、2連敗のくやしさを知っているから、だから覇に声をかけてくれました。
けれど。
やすいくんは、「いやこれだめだね。難しいんだよ、中立がいないと。とこうやって俺たちが凹んでるとジンが気を使って可哀想だから笑おう!せーの、にこー!」と。
そう返して、覇のみんなの肩を抱いてにっこり、笑ってみせました。

それからずっと、やすいくんのその言葉の意味を、意図を、考え続けています。
じんちゃんのやさしさを、振り払ったその意図。
その夜、酔っ払って連投したツイートをここに載せます。
もっときれいな言葉で紡ぎ直したかったけれど、でもあの夜の出口のない闇のような気持ちは、ツイートの中に全部押し込められている気がしたから。






完全に酔っ払いの戯言だけれど、でもどうしようもなくそう思ってしまいました。

どういう意図があってああしたんだろう。
せっかく勝ったのにじんちゃんが喜べなくて可哀想だから?
意地悪な見方をすると、そんなやさしさすらわかっているというアピール?
やすいくんを、覇のみんなを庇おうとしたじんちゃんの、行き場のないやさしさをおもって、わたしは悲しくなってしまいました。

やすいくんのもっているこころは、思っていたよりずっとずっとさみしいものなのかもしれません。
やすいくんが与えられたやさしさを受け入れないのが、それを許してくれなかった環境のせいなのだとしたら、わたしはその環境を恨まずにいられません。
やすいくんがくやしさを表に出すのを美徳と思っていないのであれば、くやしい気持ちはどこかでひび割れてしまったのかもしれません。
やすいくんのたくさんもっている愛のひとつ。かわいくてだいすきな弟分が、自分のためになにかを我慢するのが嫌だったのかもしれない。
じゃあ、そのだいすきな弟分のやさしさはどこにいってしまうの?

あれだけ聡いひとが、エンターテイメントとしての勝負をやるうえで、勝負の悔しさや嬉しさを表に出さない愚かさをわからないはずがない。
覗いた空虚が、思っていたより暗く深く、呆然としたのは事実です。
ああこのひとは、グループであっても、それでもひとりぼっちなんだ。
ひとりで立っている、その途方もないさみしさ。
やすいくんのさみしさは、もしかして彼自身が引き寄せたものなんじゃないか、そんなことまで考えました。

もっとたくさん、きっとたくさんまだ考えられる要素はあります。
覇として、悔しい顔よりも笑顔でいようと考えていたとか、落ち込む下の子たちを発奮させたかったフォローだったのかもしれないとか、
やりづらいから中立をつけてくれっていうスタッフさんへのアピールだったのかもとか。
そうだとしたら、わたしの見方はすごく意地悪です。
その真意は、考えてもわからない。
ただそのさみしさを、もっと考えていたいと思いました。

この夏は、やすいくんの感情にいろいろ触れられたのかもしれません。
「風 is a doll?」のオーラス公演の涙涙のTDCでも、
サマステの最終日、敗退が決まった勝負のあとでも。
やすいくんは泣きませんでした。

きっとそれはさみしいこころのせいではないと思います。
やすいくんが泣くときは、きっとそのときのために取っているのでしょう。
感情が薄い人なわけではない。
やすいくんの一挙一動、言葉よりも強い感情を纏っているときもある。


ただ、この感情が見たいとか、悔しがって欲しいとか甘えてほしいとか、そういうの全ておたくのエゴで。
本当はわかっているのかもしれません。
かわいそうがって、さみしいひとだとため息をついて。
そう見ていると自分がたのしいだけで、やすいくんに憐憫をかけて見て、わかった気になりたいだけ。

何千とあるパズルのピースを、ああでもないこうでもないと当てはめているような気分。
「怪物と戦う者は、その過程で自分自身も怪物になることのないように気をつけなくてはならない。
 深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」

やすいくんのことを考えていると、そんな言葉を思い出します。
やすいくんの心や、行動や言動。決して答えのないそれについて考える。
ものによっては、悲しいきもちになることもあります。そんな深淵をのぞくという作業。
闇を見るとき、闇もまたわたしの足元にまとわりついている。
わかった気になって、さみしいひとだとかわいそうがる。
そこに気付いていることすら、「深淵をのぞく」ことなのかもしれません。


きみの一挙一動すべてに意味があるのだとしたら、それに付随する感情も全て見ていたいし知っていたい。
そんなおたくのエゴすら、万華鏡に映してひらりとかわす。そんな彼を追いかけた夏でした。

やすいくんの好きなところ10こ。

お盆休みならやすいくんの好きなとこ10個あげてよ、というフォロワさんのお題に全力で乗っかってみました。
けどやすいくんの好きなとこ、10個もあるかなあとぼんやりぼんやり考えてしまって、なかなか書ききれないなー。
ってことでちまちまちんたら書いてみます。書きあがるまでゎ…ズッお盆だょ…!


・お顔
これはもう、まあそうじゃろという感じなんですけど。
すっごい大きなわけではないけど真っ黒くてまんまるの瞳とか、それを縁取る長いまつげとか、眉と目の位置とか、スッと通った涼やかな鼻筋とか、上下のバランスが最高に整った桜色の唇と、細くまっすぐな首とか、本当やすいくんのお顔は派手じゃないけどパーツが粋に揃っててうつくしい。
すっごいちょうどいいバランスで塩が振ってある料理みたい。
基本的にやすいくんはきれいなまんまる。おめめも、あたまの形もおくちも全部まる。角がなくてつるんとしたイメージ。


・体型
歴代担当はぽっちゃりしてるんですけど(大倉くんも雄也くんもそうだし)わたし本当は華奢なくらいのひとが好きで。
やすいくんはえっマジでそんな細い?!ってなるけどそれよりもおなかがぷるんとしてて、ひっこんでない。
幼児体型なんですよね。ちいさいけど別に脚は短いわけでもなく、頭がでかいわけでもなく、スタイルは悪くないんだと思います。ただ二の腕だけは筋ばっていて、おとこのひとだなあと思う…
デコルテが異常に美しいんだけど絶対リンパ流してる。そういや最近お肌もきれいになったんですけど良いエステか美容液見つけたのかなあ…
あのかわいいお顔をあてはめたら、確かに高身長よりちったい方が活きるよね神様よくやったよグッジョブ。と思います。


・声
やすいくんの声、というか喋り方も好き。
結構ゲラというか笑いのツボが変なところにある気がしている。
声自体は結構残念というか、男の人にしてはちょっとキンキンしているのだけれど、なにげなくぽーんと落としたことばが、湖に投げた石みたいにぱわわと伝播していくイメージで広がっていくところがすごいすきだったりするのです。


・謙太郎というなまえ
やすいくんってお名前がとても素敵だと思っていて。一人っ子なんですよ。望まれた第一子なんですよ。24歳はまだ難読ネームの風潮はないけれど、それでも古風で素敵な名前ですよね、謙太郎。
わたしはこれに関しては個別でエントリ立ち上げるレベルで大好きなんですけど、「謙虚に太く生きる」で謙太郎なんですよ。謙虚さを忘れずに、しかし太く生きていきなさいっていう親御さんないしは名付け親からのメッセージ。やすいくんすごく、ぴったりなお名前をもらったんだなあと思って、そんな親御さんから愛されているところもすっごくスキです。やすいくんご家族と仲良いよね。風磨ソロのMCでもお母さんとさなじいの話をしたといっていたし、きっとお仕事の話もたくさんしているんでしょう。お母さんとお父さんにだけ共有するお仕事の話、すごく興味があります。だってきっと、そこにだけある本音もあるとおもうから。


・自己プロデュース力
「どう見られたいか」「どう見られるか」をすごく気にしているところ。いつか友達に言われたんですが、「アイドルは見られないと輝かない。露出があるうちはビジュアル良いもんだ」といっていて、それをやすいくんのおたくになってからすごくよく思うようになりました。たぶん、やすいくんにとってお手本にしているないしは、こうなりたいものというのはパフォーマンスから透けているのだけれど、それの丸写し、完コピは絶対しないんですよね。お手本を一度飲み込んで、消化するときにもう自分のものになっているというか。hairを見たとき、hairは本家で何度か見たことあったけれども、やすいくんからのアプローチはもっと中性的なもので。へーこういう解釈なんだ、という面白さ。北山くんも亀梨さんも、なんなら藤ヶ谷さんも赤西さんも、やすいくんのなりたい一部ではあるけれどもまったく一緒はできないから、自分の持っているスキルと身体であらわすにはどうすればいい?と考える、その心意気が大好きです。


・毒
やすいくんは毒があると思ってる。雑誌とか、スタッフとか、ジュニアとかおたくがいうみたいに、優しくてまとめ役でリーダーみたいな、所謂聖人君子だったら絶対人気がでるわけないと思うんですよ。ただ、聖人君子みたいなやさしいやさしいやすいくんが、目を眇めて悠々とおたくを見下ろしてわらっている、あの冷たさとMCのギャップにくらくらするのかなと思ってます。あとあの毒々しさは年齢を重ねてこないと出ない旨みだと思っていて、華奢さも、やわらかそうな肌も目線も指先も、全て意味を含ませるようにして踊ることで漂う、毒にも似たなにかがおたくを惑わしてるような気がしてます。


・コンプレックス
やすいくんは聡いひとなので、色々と己のことを知っていると思います。やすいくんのかわいさやかっこよさは努力で作り上げられたものだと思っているので、どうしても天然の美しいひとには適わないと本人が思っていそう。たぶん自己肯定力は強い方だと思うけれど、こと外見に関して、自らの苦手分野における自己肯定力は低いんだと思います。特にたいがさんとかはぎちゃんに向ける、「天然のうつくしいひと」への憧憬を隠さないところとか、そのコンプレックスを、本当にぽつんと落としていくのがもううううううかわいいいいいいいいじらしいいいいいいい(もんどりうつ)よく安井担のひとは自分とやすいくんのここが似ていると認識してお話してると思うんですけど、わたしの場合はこのコンプレックスに勝手にシンパシーを覚えてます…


・秘密主義
やすいくんに降りる前、「やすいくんは現場で見る摂取量と彼の情報量がつりあわない」って思ってたんですけどなんと降りてもまだわからないことだらけでした。なんだろう、動きや言動に余韻があるのかな。だから受け手は色々考えるのかなあ。お友達が「やすい担はやすいくんと秘密の共有をしている」といっていて、ああ、なんて素敵な響きだろうと思ったんだけれど、きっとそれはちょっと違っていて。やすいくんは共有はしてくれていなくて、すこし覗かせてくれているのかなと。そこから先、もっと見たいのかここで留めるのかはおたく側に決めさせているのかなって。伏した目の意味とか、震えた声の意味とか、そういったものを考えたくなる想像力をかきたてるところがすごくすき。


・へんなところが抜けている
機械オンチだったり、Youtubeを「ようつべ」と言われてもわからなかったり。たぶんだけれどネットスラングみたいなこともよくわかんないんだろうなあ。コミュニケーションの基本がSNSありきではなくて電話またはメール(LINE)という一昔前感がアナログでかわいい、どうしようもなくかわいい!あとよく転ぶ。というか前しか見てないから足元を見ていない!(笑)個人的になにがそんな萌えかわかんないんだけど萌えなのはやすいくんの視力が悪いこと…今日はもう寝るんだーとかオフだーという日はコンタクトつけないっていうのが、コンタクトつけたらアイドルの安井謙太郎になるっていうスイッチになってるということなんだと思うと、あのいつもにこにこしてなにかの演出をしているやすいくんが、そうでなくなる瞬間があるのだということで。たまらん!すごくたまらん!


・あざとさ
わたしたちのことも、ジュニアの仲間のことも、ぜんぶぜんぶお見通しなのだというあの黒い目と、あがった口角。こういう反応をするがいい、というように与えられたイメージがもう本当に本当に、やすいくんの手中でごろんごろん転がされてるのが楽しくてしゃーない!やすいくんってなに?なんなの?!という話で酒飲みながら5時間とか余裕だし、本能に訴えかけてくるただただかわいい生き物というところが本当に好きです。あざとかわいい。


あ、割とがががと書けてしまったw
めっちゃ楽しかったー!これ思い出したらもっと書きたいやつだわ…

どんなときも支えてくれた笑い泣いた仲間へ/チーム覇によせて。

短かったようで長かった、チーム覇の夏が終わりました。

後半戦の立ち上がりは悪いものでした。とにかく勝てない。
ポンポンと黒星がついて、後がない。決勝の雲行きが怪しくなる中、最後の4連戦。
8/15、チーム者との対決。
こちらもお互い後がない対決でした。どちらかが勝って、どちらかが負けたら予選敗退が決まる。
緊張感はものすごいものでした。
チーム覇はここで2連勝をあげ、チーム者は一番最初に予選敗退と最下位が決まりました。

迎えた最終日、8/16のチーム武との対決。
覇はパフォーマンス中に、
「者の分まで決勝いくぞ!」
「覇者になるぞ!」
と声をあげました。
昨日戦ったチーム者の分まで、者が流した涙の分まで、覇はそれを乗せて声をあげ、パフォーマンスを行いました。
新、ラストトリックと名付けたラストトリックは、今までの集大成と言ってしまってもいいようなもので、15cm高くなったバンク、宮近の新技、みずきは先に飛んで待っていた4人を飛び越えるエアーを決めました。
出来は最高、ミスもなかった。
けれど、デシベルで覇は武に負けてしまいました。
祈るような気持ちで待ったジュニア票。ここでは覇の方が多くボールを手に入れましたが、結果得点は一緒。この場合、客席投票が大きかったチームが勝ちあがります。
負けた、という言葉と、それが為す意味を、会場は果たしてどこまでわかっていたのでしょうか。
なんどもなんども確認して、どうやら一度負けてもデシベル勝負に持ち越せるのではないか、まだ、覇が決勝にいく可能性はあるはず。そう思って昼公演を見届けていました。それが、どうやらそうじゃないということは、公演後に知ります。
昼に負けた覇は、夜に勝つ必要がありましたが、その際必要なデシベル数は149。平均して110くらい声を出したとしても、13人のジュニアが全員投票してくれたとしても、敵わない数字でした。
ああ、ダメなんだ。
公演終わり、スマホの画面を見て、ぼんやり思いました。
実感がない。負けたときに、終わってしまったと、だれも言わなかった。
果たして、本人たちはこの状況に気付いていたのだろうか。行き場のない悲しみで、私も覇担の友達も言葉をなくしました。
そうして迎えた最終公演。
泣き出しそうなのをこらえながら、出てきたチーム覇に目を凝らしました。
そこにいた覇のみんなは、この夏何度も何度も見たとおり、にこにこ笑って、事あるごとにぎゅうとくっついて、肩を抱いては笑い、目を合わせては笑っていました。

やすいくんは、「特別」をとても上手に演出するひとです。
メドレーのKQJ、やすいくんのお当番は「ジョーカー」です。いつものとおり、可愛く、またはセクシーにジョーカーというのかと思ったら、涼ちゃんとみずきを抱き寄せて、みんなでジョーカー!と言いました。
スキすぎてでも、アイアイラービュー後のセリフで全員で出てきて、「おれたちがチーム覇!」と、お馴染みになった覇ピースを見せてくれました。
まるで名残を惜しんでいるかのような、隣に立つその小さな肩を、並んだ熱の温度を、慈しむように確かめるように、何度となくくっついては笑っていました。

最後なんだ、と、噛み締めながら、迎えたラストパフォーマンス。
覇はいつも通り順調に淡々とパフォーマンスをこなしていきました。にこにこと笑ったやすいくんや宮近が客席を煽ります。
何度も何度も聞いて、その度に祈るような気持ちになった宮近の「あかるくいきましょう!」という声。
自らを鼓舞するように、ファンを鼓舞するように、その日も宮近の声は綺麗に通りました。
泣いてたらいけない。
ペンライトを掲げて、覇の名前を呼びました。
ラストトリックのパフォーマンス中、大トリを飾るのはみずきです。
4人を飛び越えるジャンプをするみずきに、みんなは言いました。
「飛ぼう!飛んで決勝いこう!」
「者の分も!」
それを聞いたとき、ちょっとぞくっとしました。
そのまま震える手で、握り締めたメモに殴り書いた言葉。
「この子達あきらめてない」。
無理かもしれない。現実的ではない数字を出さなければいけない。けれど、ステージの上の覇のみんなは、そんなこと1mmも思っていないという顔で、みずきに声をかけました。それは、諦めそうなファンにも向けていたのかもしれません。諦めないで最後まで、声を上げてくれ、というように聞こえました。
みずきが深い息を吐いて、最後のトリックのために坂を滑り落ちる。それが、スローモーションみたいに感じました。バンクから飛び立ったみずきはすごく高く、悠々と4人を飛び越えました。
みんな起き上がって喜び、抱き合い、最後になる「おれたちが、チーム覇!」をやってハケていきました。

迎える武のパフォーマンス。こちらもすごく綺麗にきまっていました。
緊張の最中、ジュニア票の投票が始まり、客席投票が始まりました。
出た結果は、客席投票では覇のリード。
昼に客席投票で負けてしまった分、ここで取り返すことができてよかったと、そのときは本気で思いました。
続いてジュニア票の開票。
いつものように涼ちゃんが箱を持って、中のボールを掴んで出していきます。
涼ちゃんがあの箱を持ったとき、何を思ったんでしょう。思っていたより軽かった?重かった?全16戦で、箱の重さでいろんなことを察したでしょう。
ボールを一つずつ、数えては出して投げていきます。覇が勝つには、ジュニア票で武よりボールが二つ多く入っていなければなりませんでした。
ひとつ、またひとつ、ボールを数えるたびに、涼ちゃんの目に涙が浮かんでいきました。か細い悲鳴が客席から上がっていきます。ああ、負けてしまうんだ。と、わたしもここで悟りました。
涼ちゃんは溢れる涙を止めることができず、隣に立つ宮近の肩に額を押し付けるようにしてしゃくりあげました。ボールはまだ、開票の途中。宮近は涼ちゃんの様子を見て、すぐに箱をみずきに渡しました。それを受け取ったみずきは、なんとも言えない顔でボールを引き出しました。
開票の途中で、涙で濡れたEXシアター。さなぴーが、「ここで武にボールが入っていたら、武の勝利です」とおさらいをします。みずきは箱に腕を入れ、隣にいた顕嵐を見上げました。顕嵐は一緒に箱に腕を入れて、それから、すこし、うなだれました。
武の箱にはボールが入っていました。掲げた空っぽの箱。終わりは、すごく静かにおとずれました。
武は勝利を、すごく静かに受け止めていたように思います。自分たちが勝ったら、それはすなわち、覇の予選敗退につながるとわかっていたのでしょう。神妙な顔で結果を受け止めた両チーム。泣きじゃくる涼ちゃんの肩を宮近が何度も何度も、撫でてあげていました。
やすいくんは唇をまっすぐに結んで、それでもマイクを顎からおろしませんでした。

やすいくんはそれでも、笑顔でいいました。
「一旦みんな、お疲れ様!」
会場に、ファンに向かって笑顔で言ってくれたやすいくんにたいして、わたしはこの間放送されたガムシャラを思い出していました。
『ファンの人が楽しんでくれるかが不安』
やすいくんは最初から、勝負の行方よりも、それがファンを楽しませるものであるかどうかを気にしているようでした。
ただ戦うだけでなく、それが楽しんでもらえるパフォーマンスでなければだめなのだと、そう思っているようでした。
聡いひとだから、きっとファンの思いも伝わっていたでしょう。勝って欲しいと祈るように、負けてしまえば泣き出してしまうようなファンを相手に、やすいくんはきっと、心を砕いたことでしょう。
たぶんきっと、やすいくんはわたしたちに、覇を応援していたみんなに、ねぎらいの言葉をかけたいと思っていてくれたのだと思います。
去年自分が欲しかった言葉。それを、やすいくんは今年たくさんたくさんふりまいていました。
後半戦から参加したさなぴーにたいしても、「ずっとそこで見てるんだもんね」「さなぴーもお疲れ様だよね」と、頑張りをわかっていると認めるように声をかけていました。

やすいくんはにこにこしたまま、
「一緒に戦ってくれてありがとう!ひと夏の思い出ができたね!」
「今年は参加できて嬉しかった!すっごい楽しかった!」
「去年ずっと見てたからさ、今年はやりたいって思ってた!」
と続けました。ああ、楽しかったんだ、よかったな。やすいくんにたいして、決勝につれていってあげられなかった、昼公演デシベルで負けてしまったことを、悔やむ気持ちがすこし晴れました。

涼ちゃんが泣きじゃくるなか、覇のメンバーはみんな、泣きませんでした。
目はうるうるしていたかもしれませんが、涙はこぼしませんでした。
巻いた感じでさなぴーがパフォーマンスバトルの終わりを告げ、みんながハケていくなか、さなぴーは涼ちゃんを、やすいくんはみずきを、なだめるように肩を抱いていきました。
もちろん時間的な問題もあったのかもしれません。もしかしたら、ステージ上でひとり泣きじゃくる涼ちゃんを心配してくれたのかもしれません。
涼ちゃんは、泣かない(泣けない)覇のために涙を流してくれたのだと思います。涼ちゃんが泣いてくれたおかげで、わたしも泣くことができた。覇のみんなの涙を引き受けたかのような、号泣でした。

最後の覇メドレー。
我や者や武のメドレーの始まりと違い、覇はコメントをいれるような構成になっていません。けれど、メンバー全員そこには涙はなく、最後のメドレーを楽しんでいるように思いました。
けれど昨日は最後で、どう転んでも、泣いても笑っても最後で。
いつも通り、普通にRWMを歌って、みずきと涼ちゃんが明日の為に僕がいるを歌うなか、一人踊っていた宮近は、涼ちゃんとみずきを後ろから抱き寄せました。2人とも照れたように笑って、それでも歌ってにこにこしていて。
hairもSummer上々!も、相変わらず楽しいハッピーさに溢れていて。
覇の最後のメドレーが終わって、聡ちゃんが歌って、さなぴーがギターを持って出てきました。
「今日は、ぼくの個人的な気持ちなんですけど、チーム覇のみんなとうたいたいと思います」
「チーム覇のみんな、チーム覇のファンの皆さん、お疲れ様でした!楽しんでください」
たぶん、最後に結果発表をするから、ここで敗退っていえなかったんだと思います。いえなくても、でもきっと会場のみんなわかっていた。
「おじゃましま~~~す!」と出てきた覇のみんなは笑っていました。
ここで始まった「Oh yeah」。風磨ソロのときはタオルを振り回してにこにこ笑って聞いたこの曲を、まさか涙交じりで聴くことになろうとは。
「かける静寂の道を~」を歌う覇のみんなに、さなぴーはずっと「覇!覇!」と煽っていてくれていました。やすいくんはステージを右へ左へ移動して、覇の全員と肩を組んだり、背中に触れたりして歌って笑っていて。
けど顔は覗き込まず、隣に立っていました。何回もMCでいじっていた宮近の髪の毛をぐちゃぐちゃにかき混ぜるようにして撫でて、ずっとおにいちゃんとして立っていた宮近が、やっと弟になって笑った瞬間。
やすいくんはさなぴーにも、労わるように、もっとさなぴーにも注目してくれと言わんばかりに隣に寄り添っていました。去年の自分の立ち位置にいるひとをみて、去年欲しかったものをあげている。
Oh yeahを歌いきった彼らは、湿っぽさは似合わないといわんばかりの笑顔でハケて、とにかくずっと、ずっと笑っていて。

アンコール、決勝進出するグループの発表がありました。
そこには全チームが揃っていて、昨日決勝行きのバトンを託された、者の姿もありました。
覇と者は予選敗退。決勝に進む3チームを、どんな気持ちで見ていたのでしょう。
武を代表して玄樹さんが、マイクを持って力強く、言ってくれました。
「者と覇のぶんも、決勝で頑張ります」
バトンが、たすきが繋がれた瞬間。
ああ、終わったなあって、何度目かわからないくらい思いました。
負けたからといって、そのチームが頑張らなかったわけでも、劣っているわけでもありません。覇も、者もそうです。
勝負には負けてしまったけれども、だからといってそのチームがダメだったなんてことはなくて。
みんな一生懸命でひたむきで、まっすぐ前を向いて頑張った結果がこれで。
会場に広がる黄色のペンライトは、覇を讃えるようにゆらゆら揺れていて。
決勝に連れて行ってあげられなかったという悔いはいまだ残るけれど、でも、本人たちが胸を張ってにこにこ笑っているのだから、こんなに誇らしいものはないなと思いました。

やすいくんは覇の中でずっと、おにいちゃんでした。
10歳も年齢差があるチームで、しかも自分以外はシンメで、大変だったでしょう。
面倒見の良い彼は、メンバーを率いるという選択をしませんでした。
みんな横並び。みんなで一緒。それにこだわったやすいくんは、たまには身体を預けたり、向こうの身体を受け止めたりしていました。
けれど、やっぱり宥めたり慰めたり、落ち込んでいるのを引っ張り上げるのは年長者のやすいくんの仕事でした。
だれか、やすいくんにも頑張ったねって言ってくれないかな。ファンがどれだけ声をあげても、きっとやすいくんには届きません。最初から立っている位置が違うのです。やすいくんの心に、ちゃんと届けるには、残念だけれどファンじゃ役不足で。だから、だれか、やすいくんの近くで、やすいくんの頑張りがわかるひとに、やすいくんを労わってほしかった。
そんな中、参加チーム全員が揃ったアンコール。狭いステージの上はたくさんのジュニアでごった返しました。
急遽決まったのでしょう、アンコールのスキすぎての「アイアイラービュー」では、誰も台詞を言わず、そんな事態にみんなが笑っていました。
そんな中、すぐさま神宮寺さんが者を引き連れて、「俺らが勝者!チーム者!!!」と高らかに言い放ちました。それを見てすぐ、覇の面々がみんなで出てきて「俺らが覇者!チーム覇!!!」と、おなじみの覇ピースをやってくれました。
そそくさとセンターから離れるとき、はぎちゃんがやすいくんを出迎えてくれました。手を広げて待っていたはぎちゃんに、やすいくんはちょこっとだけ、軽くぶつかるみたいにしてハグをして、そのまますぐに離れました。
あれが、はぎちゃんからの「おつかれさま」「がんばったね」であれば良いとおもいます。
前日、者が敗退したとき、やすいくんがはぎちゃんをハグしたと聞きました。そのお返しだったらいいなと思います。
お互い、別々の場所で戦ったシンメの、夏の終わりにふさわしい出来事。

やすいくんはこの夏、何を考えて何を思っていたのでしょう。
例年とは違う夏を経て、やすいくんは何か変わったでしょうか。
慈愛に満ち満ちた「One love」は、チーム覇にぴったりでした。
「どんなときも支えてくれた/笑い泣いた仲間へ/心込めて/ただひとつだけ/贈る言葉はありがとう」!
やすいくんと過ごすはじめての夏、やすいくんがくれた「チーム覇」というプレゼントと駆け抜けた夏、すっごく!楽しかったです!