きみがすきだなんて天才なのかも

love-tune、サマステの披露曲のひとつのETERNAL MIND。
ステージにある段の上で横並びの7人の中で、歌い出しはさなぴー。
みゅうと、はぎちゃん、やすいくん、と歌って、Aメロへ。
段の上にいた7人は降りてきて、さなぴーがまた歌いだす。
歌のバトンはやすいくんの元に。
ステージのふちまで出てきて、やすいくんはまっくろい目で客席を見てから、ぐるん、とその黒目を左に向けました。
意味ありげな視線。いつもの表情管理。いつものやすいくん。
「ETERNAL MIND」を歌うための、やすいくんの表情。
わたしはやすいくんのおたくになって、たくさんあるやすいくんの表情管理がわかるようになりました。
それが、北山くんに似ているという人もいれば、藤ヶ谷くんのエッセンスがあるという人もいます。
わたしの中でやすいくんはやすいくんなので、あまり表情については誰か他の先輩のエッセンスを感じることもありません。
(しぐさはいろいろあるけどね)
だけど、隣で見ていた友人が「やすいくん目力すごいねえ」といいました。
それが、なんだかすごく新鮮に聞こえました。だって、わたしにとってはいつものやすいくんだったから。
やすいくんのまんまるのまっくろい目。おたくを捕らえて、ぷいとどこかに捨ててしまうような目。
かと思えば、Strikerではすーっと目を眇めて、そしてきれいな首筋を見せ付けるように横を向いて踊る。
さらさらと髪の毛が散るところでさえも、なんだか計算しつくされたみたいだなあと思ってみていました。

love-tuneという入れ物が宛がわれて、はじめての夏。
はじめての「ユニット」でやすいくんはどう変わったかなあと思ったけれど、やすいくんは笑ってしまうくらいに「いつも通り」でした。
やすいくんの歌う表情も、並んで踊るダンスも、視線の先も、まったく変わらないように見えました。
目覚ましいような違いがないのに、なんだかホッとしている自分がいました。
わたしはやすいくんの変化を嫌がっていたのかな?どうしてこんなに安心するのかな。
そう思いながらやすいくんを目で追い続けて始まったパフォーマンスバトル。
サングラスをかけた面々が意味ありげに笑って踊る。
そのあと、やすいくんはいいました。

「これ、東京ドームでのコンサートでやりたいんで!」

それを聞いて、一年前、EXで聞いたやすいくんの声を思い出しました。

『いつか、本当の銀テープふらせるから!』

場所は一年前と変わらない小箱。
あのときはアンコールの去り際、熱でいっぱいの客席に与えた甘いお菓子みたいな言葉だと思っていたけれど。
やすいくんはあのとき「おれたちがジャニーズジュニアー!」といって隣の子と握った腕をあげていて、わたしはそのとき、「ジャニーズジュニア」だとかっこがつかないから、名前をあげたいと強く思ったものでした。
やすいくんに降りてすぐ、こんなにエモい現場があっていいのか…と思うくらい、けどあの「約束」は、「約束」としてやすいくんと結んだものだと思っていました。

けど、正直なところ、わたしはその約束すら忘れかけていました。
というより、ここ数年の事務所のごたごたに追い討ちをかけるようなSMAPの解散報道のあとだったから、正直、デビューをしてそこに幸せはあるのかなあ、長いことやすいくんを見ていたいけど、それっていつまでなのかなあと思うことが多く、「デビュー」にもうほとんどこだわっていませんでした。ただ、見れればいい。ただ、ステージに立っていてさえくれれば。
そんなわたしの怠慢にも似た油断を、やすいくんは的確に打ち抜いてきたのです。

一年で、「love-tune」という名前と仲間を手に入れて、自らの名前が冠された公演を行って、またあのEXに立っている。
何か変わったようで変わってない、やすいくんの芯はまったくかわっていない。
表情も、パフォーマンスも、love-tuneであろうがいまいがかわらなくて。
「デビューする」という夢も、当たり前だけど変わっていなくて。

そこから瞬く間に時間が過ぎ、スノーマンのメドレーを経てlove-tuneメドレーへ。
じわじわとボルテージがあがるステージ。
前のガムシャラにも似てるなあと思いました。バンドって否応なくもりあがるなあとも。
やすいくんの目が意味ありげに伏せられたり、逸らされたり、気持ち良さそうに歌い上げるのを見て、なんだかわたしは満ち足りた気分になっていました。
楽しい。楽しいから、ここが終わりでもいいかなあと。
東京ドームでの紙テープなんかなくたって、EXで踊ってるやすいくんでもういいよ。デビューしなくたって、こんだけ楽しい場所につれてきてくれてありがとう。なんて、しみじみ思っていたけれど、でも、ばかみたいに髪を振り乱す、いつもはおでこを出すのが嫌だなんていって綺麗にセットした髪の毛を乱したりしないやすいくんが、汗だくな顔でにこっと笑った姿を見て、いやちがうな、こんなことで満足してちゃダメなんだなと思いました。

これはおたくの欲目です。まだまだなのかもしれない。けど、ユニットになって、やすいくんのダンスや、トークや、エンターテイメントの魅せ方というスキルがとても高いものなのだと思い知りました。
表情、目線、指の先まで、気を抜いたところなんてないのです。
ステージに立っているだけで精一杯なのではなくて、やすいくんはこのステージを掌握して、楽しんでいる。それも満足したわけじゃなくて、またその先、次を見ている。

おたくとして、こんなに幸せなことがあるでしょうか。
だから満足しかけたけれど、まだ、まだやすいくんが見せてくれる景色に興味があります。
本音をいうと東京ドームじゃなくたっていいです。横浜アリーナだって、国際フォーラムだっていい。
やすいくんがつれてってくれる夢の続きならどこでもいいです(けどイスはほしいw)

来年の夏はどこに連れて行ってくれるかな。
今から楽しみでたまらない!でもそのときは、またlove-tuneであればいいなあ。