眠たくなるには

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明日もきみのファンでいたい

デビュー発表からしばらくして、ようやく心の棚卸しをしたいなあと思えるようになりました。
この一行目と、最後の文章を書ききるのに、一ヶ月もかかった。棚卸ししようと思ったのに、たくさんたくさん思うことや隠していた気持ちが出てきて呆然としていた。
おたくの数だけ気持ちがあり、感情があり、あの日、東京ドームで思ったことはわたしだけの感情なわけだけれど、そのときの感情を言語化するのはかなり難しいと思っています。
「悲しい」「切ない」「苦しい」「感慨深い」「嬉しい」「ホッとした」。
思えば、わたしは目黒くんにどうなってほしいとあまり考えていなかったと思います。
デビューしてほしいと考えると、「それはすので?宇宙で?」と考えることがついて回る。
一日、二日と時を経て、ようやく、「ああここから始まるんだ」「目黒くんがやりたいこと、夢にまた進んだんだ」「よかったね」と思えるようになりました。
何が悲しかったのか、切なかったのか、苦しかったのか。
それもわからなくて混乱しました。本当にいろんな気持ちが駆け巡った。自分でもなんで泣いてるかわからなかった。

報われた、とは思っていません。報われたのはきっと、長らく応援していたファンの人たちで、わたしは何もしていないから。何もしていなくて、ただ、全うしたと思っていたジャニオタライフの、唯一の心残りだった目黒くんの行先をちょっと見にきただけ。
それがあれよあれよとデビューの切符をつかんだってだけ。あれよあれよ、の中に、たくさんの感情が詰まっているけど、でも本当に「あれよあれよ」って感じの話で。
ずっと、「おめでとう」と言われることに違和感があった。わたし何もしてないんだよなあって。目黒くんに対してのおめでとうを代わりにわたしに言ってくれるのであれば代わりに「ありがとう」なんだけど、「ファンも頑張ったよね」と言われると「わたしは何もしてないので、みんなが頑張ったんだよ」と返したりしていた。
なので、何かするのだとしたらこれからなのだと思います。

ここから先は、わたしの見ていた景色と、それに付随する感情について。
感情を強制するつもりも、共有するつもりもないです。ただ、この人はこう思ったんだな、とだけ思っていただけたら。

めちゃくちゃハッピー!な気持ちと、とてつもない空虚感が代わる代わる襲ってくる。8/8の夜は、悲しみと悔しさが強くて泣いていました。ハッピーな気持ちの人に水を差すのもつらかった。この半年間、目黒くんに投げられた言葉の数々。前に書いたブログに、「介錯なしの切腹させられてる気分」って書いたけど、切腹めっちゃ長かったな~って、きっとこれが最後だろうと思う罵倒と中傷と、悲しみと怒りの言葉の波の中で思いました。
「裏切者には死を」とまで書かれた。目黒くんの選んだ未来は、ある人にとっては死を願われるようなことなのだと思うと、悲しくて辛くて、それでも(だからこそかもしれない)、彼のその選択を支持してあげたい気持ちが強かった。
もしこのチャンスを断って、SnowManに入らないで、事務所を退所してしまったとして。一生、ずっと、目黒くんがどんな場所でどういう人生を生きても、食うに困らず過ごしていけるような支援ができるわけではないのに、怒っている人はどうして目黒くんの未来を縛り付けようとするんだろう?って、そんなことばかり考えていた。
目黒くんの選択を「正解」にしていくのが、これからわたしがやっていきたいことなのだと、ようやく思えた。

正直、心残りの行先を見守ったらもういいかな、と思っていた。ジャニーズは今度こそ終わり。もうオタクしない。って思っていた。けど、2月に南座に行って号泣して、単独に行って、新橋で歌舞伎見て。だんだんちょっとずつ、頭のてっぺんから足の指先まで、目黒くんを応援していることがしっくりくるようになってきて。
たぶん目黒くんだけだとダメで、入ったのがSnowManで、なおかつ一緒に入ったのが康二とラウちゃんだったからこそ出来上がった気持ちだと思ってる。
めちゃくちゃ楽しくて、無所時代に雑誌載るってだけで大暴れして大喜びしてたときと比べて、ananの表紙って!とか、地域別に表紙出ちゃうって!とか、渋谷にめちゃくちゃでかい看板でた!とか、なんだかよくわからないなあって。
目黒くんなんだけど、目黒くんじゃないみたい。地続きでつながっている人じゃなくて、全然別人の違う誰か。この数か月何度も何度も、「だれ?!」「わたしの知ってる人じゃない!」って思った。
でもそれが不快かといえばそうではなくて、「知らないけど、この目黒くんのこと好きだな~」って思い続けてた。もしかしたら過去に固執し続けてたわたしは「悪い」わたしで(何に対してかはわからない)今のわたしは「いい」わたしなのではないか?と錯覚するほどに。
たぶんその錯覚が、錯覚だったと気づいたからドームで泣いたのでしょう。過去のわたしと、今のわたしがいて、あの瞬間は過去のわたしが勝った。抑圧して隠し続けていたものがパーン!とはじけたんだと思う。けれど悲しいかな、今のわたしはあの日泣いた過去のわたしの気持ちを全て覚えてはいられなかったから、泣いた理由がわからなかったんだと思う。

「いい」ファンでいたかった。目黒くんの全てを寛容し、支えてあげられる存在に。
でも、わたしは「いい」ファンとは程遠く、何もしてあげられてないなあと思うことが多い。
数字がんばろ~とか、買い支えよう~とか、基本的にできることはしているし、他の人に強要もしないようにしている。楽しいから買うし、欲しいから買うし、無理はしないのが信条だから、「支えている」という認識は全くない。
面白ければアンケートに書くし、ラジオにメールしたりするけど、あくまで自分が楽しいからなだけで。
ドラマとか映画を見るのが苦手なわたしが、目黒くんの行きたい夢を追いかけていけるかなあとも考える。ずっと好きでいたいけど、正直来年のデビューまで好きの熱が続くかもわからない。
一生好きでいますとか、永遠に応援するよ、とか、きみがオタク人生最後のアイドルだよ、とか、口が裂けても言えないです。
「いい」ファンからかけ離れている自覚があるから、「したい」「なりたい」ばかりなのかな、と思う。
永遠も一生も約束できない。明日もわかんないような移り気でモチベがすぐなくなるオタクだけど、「はらめぐ」のコンビだから好き、「はらめぐ」のめぐだから好き、じゃなくて、今は「目黒蓮」が好きなんだと、ようやく気付いて飲み込めたから、応援したいと思ってる。
これ個人的にすごいことで。というか無自覚で。目黒くんという人を見つめているようで見つめてなかった。記号のように認識して、そこを見てた。コンタクトレンズを入れたみたいに、目黒蓮という人がくっきり浮かび上がってきたから、「こんな人だったっけ?!」ってようやく気付けたんじゃないかと思う。
ああ、ここまで気づくの長かったな。目黒蓮がどこの誰でもいい、きみが、きみだから好きなんだよ、って思うまで、半年もかかった。

多分ね、情報として知ってた、現場にも入って見てた。けどそこに、目黒蓮というアイドルに対して感情がなかった。好きだなあと思うけど、エモさもなにもなくて。定点観測してるような感じ。
知ってるのに知らないってこういうことなんだと思う。だから、なんかずっと居心地が悪くて、悪いことをしてるような気持ちだった。こっちきた経緯も経緯(すの入りの発表見てジャニオタ戻ってきた)だし。
だけど、ようやくすの入りがどうとか、宇宙どうなんの~!とかが終わって(終わった、というのもしんどいくらいつらかったけど、すっきりしたのも確か)なんだろう、なんかようやくフラットになったんですよね。自分の性格が性格だから、すぐ飽きると思ってるし、飽きるの嫌だし。だから、行先を見たらもう離れるだなんて言ってた。
ずっとなんか申し訳なさがあって、それはわたしが勝手に感じてることで、どうでもいいことなのに、それでもなんだろうなあ、目黒くんを応援する資格を持ってないような後ろめたさがあった。
固執してたものが抜け落ちたら、もういいのかなって思ったのに、抜け落ちて、「目黒蓮」だけが残ったのに、それでも感じた気持ちは「好き」だった。
今思うとそれは逃げだったんですよね。好きにアクセルをかけると、言葉や振る舞いに責任を持つ。そうだろうな。自分のことを、自分が一番信用していないから、責任を持ちたくなかったんだな。

こういう気持ちの整理したいな、って思ってるときも目黒くんが好きで、これ書いてるときも目黒くんが好きで、たぶん明日も、目黒くんが好きって思ってると思う。
ちなみにこの文章、8/12に書いていたんですけど、9/4現在の今も大好きなんですよね。
これが積み重なったら、きっとそうこうしてるうちに目黒くんはデビューして、アリーナツアーして、ドームツアーもしちゃって。毎日毎日なんかのテレビに出たり、街歩けば、看板とかにたくさん使われて、国民の顔になったりして。
悲しかったりむかつきまくったり、一生分の人の悪意に触れた!って思ったことも、応援すんのつれ~(笑)なんて、酒飲みながら愚痴ったりしたことも笑い話になる日がくるかな。
果たしてそれまで好きかなあ?ってずーっと首傾げてるけど、今は目黒くんが見たい。昨日も目黒くんが見たかったし、明日も目黒くんが見たいって思ってる。それは嘘じゃない。

この文章は懺悔に近いのかも。誠実じゃなかった自分が、嬉しいプレゼントを前に喜ぶことの申し訳なさ。
今はまだ喜べないので、胸張ってよかった、わたしたちも頑張ったって言えたり思えたりする地点にいきたいと思ったっていう決意表明。

「こうありたい」オタク像から、めちゃくちゃかけ離れたところにもってこさせる。感情全部振り乱して、目黒くん!!!!!って叫んでるの、生きてるって感じがしてすごい楽しい。
ようやく言えるような気がするんで、今日はって注釈つきで言いますね。わたしは目黒くんのことが大好きな、目黒くんのオタクです。目黒くん、これからもどうぞよろしく。