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君はなにを思うのか【昨今の男子バレー界隈の愚痴】

consideration Volley

バレーボール楽しい!ってなってからはや2ヶ月近く経ちました。
毎日新しい知識を吸収してて楽しく過ごしております…。
めっちゃくちゃ楽しいのですが、その分考えることやうんざりすることも多く…そうですこのエントリは愚痴です…長い愚痴なのですがお付き合いいただけると幸いです。




ブログを読んでくださってる方は周知の通り、私は長らく?ジャニーズが好きで過ごしてきました。
ジャニーズというのは歴史も古ければファンの母数も多いので、たくさんのローカルルールに守られてファン活動ができます。一般の人には「は?」と思われることがたくさんあっても、数あるそのルールは大体、気持ちよくファンをやるためにできたものがほとんどだったりします(うちわは肩の高さまで!とかね)
ジャニーズは相互監視がとても厳しい世界です。ルールの逸脱を嫌います。しかしルールを守らない人も、その大きな母数の中でまた、たくさんいます。
自浄作用といえば聞こえはいいですが、やっていることは相互監視です。ルールの逸脱には石を投げて声をあげます。ルールを逸脱しているわけではない場合(ファンサービスをたくさんもらったとか、美人だとか不美人だとかそういったものも含まれます)にも、その目線はつきまといます。
多分、ジャニーズのファンはその厳しさをもって、他人の目が他のジャンルの人よりもかなり気になるタイプなのでしょう。

バレーボールはWCの影響で、かなりの人が興味を持ったことだと思います。私もそもそもバレーボールは大好きで、WCのたびに好きな選手が出来てはVリーグに足を運んだりしましたが、ここまで熱中して楽しんでいるのは初めてです。
今回こんなに盛り上がったのは、おたく的な目線で語ってしまうと、

・見目麗しい二人(石川・柳田)のプレーヤーの活躍
・その二人のタイプがそれぞれ違ったこと

などが挙げられるのだと思います。
(私の勝手な想像ですが、いわゆるおたく女子は柳田くんに、スポーツマンに憧れるリア充気味な女子は石川くんに惹かれる傾向が強かったように感じます)
結果、男子バレーは久しぶりに注目され、先日行われたVリーグ開幕戦は福岡にもかかわらず満員御礼、チケット完売になったそうです。(WC初戦の広島などは、会場に空席が目立ちましたが日が追うごとにチケットが売れていき、東京ラウンドでは満席で始発で当日券を買い求める列があったと聞きます)
商業的に成功すれば、ファン活動はしやすくなるでしょう。競技が盛り上がればバレーボール人口も増え、競技のますますの発展に繋がります。

とはいえ。
一般的におたくは流行っているジャンルをバブルジャンルと呼びます。今でいうとおそ松さんなどがそうでしょうか。
男子バレーもプチバブルなのだと思います。たくさんの目に触れたおかげで、本当にいろんなところからファンが集まってきました。
私のようなジャニヲタ、韓国アイドルが好きな人、若手俳優さんが好きな人、二次元が好きな人、野球など別のスポーツからやってきた人。
多分この流入数は、以前からのファンの母数を超えてしまったのではないかと思います。新規ファンに振り切れた天秤は、今までの常識(そもそもあったのかも知れませんが)を消してしまいます。

日本のバレーボール選手は基本的に「会社員」です。プロではありません(一部、プロ契約をするプレーヤーもいます)。バレーボールを引退後、所属するチームの母体である会社で社業に専念する人もいます。後進のために指導者になる人もいます。
また、今回注目を浴びた石川祐希くんは現在中央大学に通う現役大学生です。彼は中高生のときからバレー界では逸材と言われ、高校のときは2年生3年生で全国タイトル3つを2年連続優勝、6冠という化け物記録を樹立しています。
中央大学進学後も、イタリアのセリエAチームに勧誘されて留学しています。
ルックスもいい、バレー界の若きスーパースター。けれど、彼は大学生です。高校生の頃からメディアの取材などに慣れてはいるでしょうが、彼がやっていたのは部活動で、そこの延長線には当然の如く生活があります。

今回、たくさんの人の注目を浴びて、いろんな人が様々なアプローチでバレーボールを楽しみだしました。 私も御多分に漏れず、大会に出かけて生で観戦をしたり、昔の試合の映像を見たりしています。興味の幅は広がり、好きなチームもできました。

歴史の浅いジャンルには、ローカルルールがありません。観戦のルール、出待ちのルール、そういったものは敷かれていても、盛り上がって爆発した熱の前では次から次へと問題が出てきます。

WCあと、秋季大学リーグ戦というものに石川くんが出るというので観戦しに行きました。事前にルールを何回も読んで(上履きを持ってきてくださいとか、会場前に並ばないでくださいとか)いざ行ってみたら、会場は大混乱でした。
そもそも大会自体、学連と呼ばれる学生たちが運営しているものです。盛り上がりは把握していたでしょうが、どれだけの人が、どんな行動を起こすかなどわからなくて当然だと思います。
学連の人たちは、とても懸命に頑張って、混乱がないように大会が進むようにしていたと思います。選手を撮影しようとフラッシュを焚く人へ注意して、席がなくて通路に立ち止まってしまう人に注意して。
私があれをやれと言われれば絶対嫌だと思うくらいの大混乱でした。

大会には、多くの石川くんのファンと、選手の関係者、昔からのファンの方々が集まっていました。
入場列に並ぶとき、席に座ったあと、そこかしこから、いろんな話が聞こえました。

石川くんにしか興味のない人が、中央大学の前の試合が長引いていることに文句を言う声。
昔からのファンの人が、石川くんのせいで会場が大混乱だと憂う声。

SNSでも混乱は続きました。
上記で挙げた、石川くんにしか興味のない人が、長引く試合に文句を言ってることを聞いたファンの人が、それをツイートしたらその試合をした選手に目に止まり、ショックを受けたようでした。

あらゆる呪詛が、汚いものが蠢いているように感じました。スポーツを見ているとは思えないほどでした。

ある選手は、派手なプレーだけが良いプレーとは限らない。派手なプレーにだけ拍手しないでほしいとツイートしました。
ある選手は、環境が変わってやりづらいとツイートしました。
中央大の試合が終わると人がごっそり減る体育館を、自嘲気味に笑うツイートもありました。

衆人環視の世界にいた私は、どう振る舞えば良いのかわからなくなりました。呪詛が渦巻く体育館では、石川くんに興味を持ってプレーを見に行くのが悪のように感じたのです。

また、マスコミがそれを増幅されました。
試合の様子と石川くんのインタビューを放送したスポーツニュースでは、こんなに熱狂しているというアピールのためなのでしょう、悲鳴をあげて石川くんの乗る車に突っ込んでいき、閉じるドアにプレゼントを押し込んでいる映像が流れました。
放送後、Twitterでは皆、嬉々としてそれをバカにしているように見えました。
あの場の全部が全部そうではないのです。絶対にそれは違うのに、同じことに見えてしまう。

私も友人も参ってしまいました。けれど試合を見るのはとても楽しかった。好きなプレーをする選手を見つけて、他校に目がいくようになりました。
石川くんはとても魅力的なプレーヤーです。素敵だなあと思います。しかし、それが悪であるような空気が充満している。
後ろから聞こえる、「石川くんはまだ?石川くん以外興味ない」「ユニフォームが違う人はなにしてんの?全然ボール触ってなくない?(多分リベロのことを言ってるのだと思います)」という声。
SNSを見るとマナー違反を憂う言葉で溢れていました。
どうして、選手が目がいくところでこんなことを言ってしまうんだろう。失礼なファンの物言いを、わざわざSNSで流さなければいいのに。
ストレスが鎖のようにどこまでも繋がっていき、うんざりすることが増えました。
もう保っていられる力が、私はそんなことをしない。私はマナーを守るしかないと思い続けること。それしかなかったのです。

きっと、「良きファン」は、良きファンであるが故に、この居心地悪さに辟易して離れていくだろうと思いました。負の自浄作用です。濾したあとに残るのは、マナーがないファンだけ。

ネットの上でもそれは同じでした。バレーボールは一眼レフを持って観戦している人が多い気がします。ネットでは、Vリーグでも大学のリーグ戦でも、綺麗な写真があがっています。
そのたくさんの写真たちや、選手のTwitterなどから、いろんな情報を拾っては改めて画像として流す。
自分の撮った写真が保存されて転載される形で広がっていくことをどう思うでしょう?
自分のものだと記すサインを切り取られて再度転載されることをどう思うでしょう?
むかーしのツイートをたくさん掘り起こしてRTされたら、選手はどう思うでしょう?
ひっそりやっている鍵垢を見つけ出し、スクショをとって、こんな垢もあるんだ!と喧伝したらどう思うでしょう?
その鍵垢に向かってリプライを送り続けたら、彼らはどう思うでしょう?
平気かもしれません。気にしないかもしれません。けれど彼らは、Vリーグ選手ならともかくとして、一介の大学生です。有名税が適応される相手ではありません。
周りの声がけたたましく、バレーボールに集中できない環境なのだとしたら、是正しなければならないと思います。

私は石川くんの周りのことばかり見ていますが、きっと柳田くんも似たようなことが起こっているのではないかと思います。彼と石川くんの大きな違いは、商業に身を置いているか否かだと思います。
商業的にバレーボールをしてお金を取る以上、ある程度の覚悟はあるでしょう(とはいえなにをしてもいいとは言いませんが)。
商業ベースであるが故に、お金を払うが故に許されることはたくさんあると思います。

爆発した熱の行き場がどこにいくのかと思います。このまま、良い方向に発展すれば、ファンは楽しみやすくなります。Vリーグのテレビ中継が増えるとか、天皇杯もテレビ中継してくださいとか、そもそももっと大きい体育館でやってよチケ取れなかったんだけど?!?!?!とか、とか。
けれど、今このままだと、選手もファンも消耗していくのではないかと思います。バレー協会も日々たくさんの問題が起こって大変かと思います。が、そこを踏ん張れれば…!きっと、息が長くファンが定着すると思います。私もすごい飽き性で、明日まだバレーが好きかだなんて言えません。けれど、出来るだけ長いこと好きでいたいと思っているのです。

世界に在りて、君は何を思うのか?
楽しむために、何を考えないといけないか?
そんなことを考えながらファンやれたら良いなあと思います。

とか言いながらバレーボールめっちゃ楽しいんだけどね!今月末はVリーグ観戦してきますyeah!!!!!