眠たくなるには

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思ったより落ち込んでいる

思ってたより落ち込んでいる

のは、AKBの握手会の件だ。
普段AKBの曲は聴かないし、メンバーをたぶんアイドルファンじゃない人と同じくらいしか知らない。
握手会に行きたいと思ったこともないようなジャニヲタのわたしでも、
「アイドルが握手会で暴漢に切りつけられた」というニュースは衝撃だった。
驚きがあったかといえばない。だって、いつか起こることだろうと思ったから。
触れるって危なっかしい。今までアイドルとファン(それはいつか暴徒化してしまうかもしれないものも含む)を隔てる一番の防衛ラインは、「お互いの間にある信頼関係」に他ならないからだ。もっと簡単に言えば「良心」。
好きな子を傷つけるわけがない。好きだからこそ傷つけない。好きだから傷つけるわけがない。
そんな、薄氷のような信頼関係でわたしたちはアイドルに触れて、アイドルはその手を差し出してきた。
それらがぜんぶ、全部粉々になった。
こういう行動に男女間なんて関係ない。
男だって女だって暴力的な面はあるし、ジャニーズだっていきなりきりつけられるかもしれない。
今回の犯人は特にAKBのファンではなかったらしい。ちょっとホッとしてしまって、それから自己嫌悪がきた。
だって、ファンで、好きで好きでたまらなくて、苦しさから暴力に手を出すって悲しすぎることだ。
通り魔みたいに無差別なら、運が悪かったと思える。もちろん思ってはいけないし、誰が傷ついても同じく胸を痛めただろう。

私が悲しいのは、この薄い薄い氷を、思い切り踏み倒して割られてしまったこと。
割れた氷は元に戻らないし、さかさまにして中身を落としたコップには、同じように水は入らない。
信頼って大事なのになあ。あっち(アイドルや運営)はひたむきにファンを信じるしかないというのに。
これでファンとアイドルの距離感が見直されたりするんだろうか。
それがただただ、むなしい。