眠たくなるには

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あの日の忘れ物を探しに行く はらめぐのはなし


わたしが目黒を認識したとき、当時ちょうど嘉孝とシンメになったかなくらいのときだった。
当時わたしはみずきくんのオタクで、てらみずシンメ可愛いよねの中に、いやはらみずも可愛くね?勢がいた。そのころ、はらめぐ推してるオタクは体感で全然いなくて、めぐせい尊いよねっていうのが、あのちっさな分母で異常な熱量を持つ無所属のおたくたちの共通認識だった。


いつからはらめぐだったんだか、よく覚えてない。
私は当時嘉孝をよしくんと呼んでいて、それこそ周りのオタクに嘉孝のダイレクトマーケティングをしていた。JWのはっしーの補助とか、Like a blowの踊り方とか、そういうのをガンガン話して聞かせてた。そのころ、嘉孝の対角線上に、にょっきり背が高くて、髪も目の色も全部黒!みたいな目黒がいた。名は体を表しすぎだろwwwって笑ってた。
はらめぐ尊いな~~~ってなったの、2013-2014のJWからかな。
当時本当に情報がなくて、拓人も嘉孝も森継も目黒も、話し声聞いたことないよって人がザラだった。だってメインストリームじゃなかったもん。少クラのテロップで名前出てくれても、声すら知らないんですよ。今思うとすごいよね。担当するのに声もわかんないって。
(ちなみにみずきくんはJJLとかテストの花道とかあったので声もキャラもわかりやすかったんですよ)
そのあとのなにわ侍が、たぶん転換期で。
WESTが、わかりやすく嘉孝を可愛がってくれた。声を初めて聴いた。確か。思ってるより低くてかっこいい声だった。目黒の声は聞こえたっけ。あんまり覚えてないな。けど「はらめぐだな」って思ったの。負けでした。このシンメがいいんすよってなったの。
すごく大事な二人だった。嘉孝だけじゃなく、目黒のことも愛しく思ってた。

あの子たちが、俺たちがはらめぐなんだよーって表に出してくれたの、2016年のサマパラだったような気がする。はらめぐろって呼ばれてたんだよね。コンビの愛称もなかったんですよ。そらないよ。話題にならなかったんだもん。いやいつものような、あの狭い割に熱狂的な、とはいえ大きな声が出ない感じのむしょのおたくの間では大人気でしたけど。世間様に元気よくはらめぐがいいんだよねって説明するの難しくて。だって現場が、ねえ?
しかもちょうどそのころ、目黒と嘉孝の現場が離れてた。たしか。
サマパラにはいけなくて、何してたんだっけなそのころ。やすいくんがらぶになってちょっとしか経ってないんだったっけ。
嘉孝が、目黒かっこいいんすよって泣いたと聞いた。
目黒が、沖に流されてく嘉孝を心配してたと聞いた。
風磨が、はらめぐをうらやましいといったと聞いた。
あの子たちがあの子たちでいる由縁。
ふたりでずーっといたよね、のずーっと、が表に出た。
今思うと、当時の嘉孝は(ないしは目黒も)心配だったのだと思う。心配?心配っていうのが正しいかわからないんだけど。離れてしまうというのが、「あいつが先に行ってしまう」というのに、すごく似てる。
だから、宇宙になってほっとした。離れない。これはおたくの呪いかもしれないけど、あの子たちが離れないんだ、という安心のおまもりをもらった気がした。
そういえばわたし、They武道のクリエも見に行っているので、ぜいも大好きなんですよ。プレゾンも歌舞伎もいってるので、こたくんも好きなんです。だから、宇宙は正直、俺得案件であった。ハッピー。

そのあとの歌舞伎も見に行った。
宇宙に加入したあとのクリエも見に行った。
なんでチケットあったんだっけ。覚えてないや。

目黒ってね、ずーっとなんかすねたみたいな顔して立ってたんですよ。
むすっとしてるというか、口を、なんか耐えるみたいに閉じてた。
言いたいこととかはたくさんあるのに、自信がないから黙ってる感じ。今思うと、言う機会がなかったんだろうなと思う。おっかなびっくり、おどおどしてた。あんなにでかい図体してんのに。
嘉孝が色々過剰なくらいに表情変えて踊る子だとしたら、目黒は無表情なイメージ(森継ほどではないw)
嘉孝は「えーい!やるぞ!」って感じで前に出れる子だったけど、目黒はそれもしきれない子だった。いつもちょっと後ろで、ぶすーってしてる感じ。
いちばんしっくりくるのは、はしゃぐ母親を後ろで見てる反抗期の息子って感じ。
それがねえ、宇宙に入ったら、まだ硬かったけど、メインキャストの顔つきをしていてびっくりした。
立ち位置が違うから当然なんだけど。
最後の挨拶のとき、嘉孝の隣に立った目黒が、嘉孝の手を繋げなくて、肘あたりにぽんって手を置いていた。そこは変わってなかった。嘉孝がマイク持ってたからだけど、そんなん手首ごと掴めばいいのに、そうしない。相変わらずだった。ツンデレって言っちゃえば終わりだけど。

わたしはあの子たちが好きだった。
切磋琢磨してるってわかってたし、自分が呼ばれていることが当然と思ってなかったところが好きだった。いちいち全部、すごい、呼ばれた、うれしい、がんばるを積みかさねてたから、雑誌載ったら泣くほどうれしかったし、先輩がいいねって言ってくれたら報われたなあと思ってた。
ファンレターだってたくさんたくさん言いたいことがあったから便箋にづらづら書いては投函し、アンケハガキ書いては投函した。あの振りのここが好きだよとか、片足重心すんなよとか、そういうの。届いてたのか、見てくれてたのかとかは知らない。けど、書いてた。筆不精なわたしが、嘉孝にはたくさん言いたいことがあった。なんなら、目黒くんにも伝えてって言って書いてた。
嘉孝の担当をやめたのは、嘉孝っていうよりあの周りが、もっというとはらめぐシンメがまるっと好きだったから。わたしにとっての担当は、神様で宗教的な色を持っているのに、はらめぐはお母さんとか、お姉ちゃんになった気分で見ていたから。

あの子たちのふたりぼっちが大好きで、いつだって胸が熱くなった。

今回、目黒がすのに加入する、宇宙と兼任のニュースを読んで、忘れ物を見つけた気分になった。
解約したジャニWEBにまた入って、一日後には情報局にも入りなおした。
目黒を見ないといけない。嘉孝を見ないといけないって気持ちが、突き動かした。
あの子たちがバラバラになる、その経緯や理由が、まだ出てきていない。
嘉孝は、自分の連載で、兼任をあきらめていないといった。
宇宙のセンターになった目黒は、シンメではないから、パートナーと言った。
であれば、6年前、5年前、そこからずっと、可愛くて可愛くてたまらなかった、お互いをライバルだと思って、それでいてお互いの一番の味方でいた二人を見届けたいと思った。


ジャニーズってこうだったじゃん、とか、すのは6人じゃん、とか、タッキーお前なんて滝だ!とか、とかとかとか。
なんなら宇宙sixじゃん、とか、そういうの、ひっくるめてどうだっていい。どうだっていいっていいます。2019年1月22日現在の私はいいます。
すの担の悲しみも、宇宙担の怒りも、一旦ごめん、わたしは気にしない。
わかることはできても、乗っからない。
目黒はすので仕事しますし、嘉孝は兼任をあきらめてないですし、わたしはわたしの知りたい真実を待ってる。

わたしの主語はずっとはらとめぐろ。2010年に入所して、ジャパハイ通って、高校無所とか言われて、二人でずーっとずーっと、一緒にいたあの二人。
負けねえぞ、って気持ちでいます。何に負けるとかはわからん。声のみの出演のその先が、どっちかっていうのが嫌。嫌なので、何すればいいかわかんないけど、頑張る。
あの二人の正解(はなんだかわかんないけど)に、どうにかこぎつけるべく。

経緯や理由聞いて、たぶん傷つくと思ってる。
嘉孝じゃなくて、すのを選んだ、というのが本当だとしたら、つらい。今までのいろんなものが、信じられなくなるのがつらい。けどでもそれでもいいです。腹は括った。わたしは、忘れ物を拾いに行く。